S30最終156位(レート1938)fatal-blow~会心と痛恨のイベルネクロ



どうもぎんしゃりです。S30お疲れ様でした。


今期試行錯誤していく中である程度納得の行く構築を組め、結果も出たので構築記事を書きたいと思います。

[構築経緯]
イベルネクロのコンビが堪らなく好きなのでこの二匹を採用するところからスタート
イベルネクロで結果を残してる偉人を参考にし
壁下でサイクルor積み構築が面白そうなので自分なりにアレンジをし潜ってみることに

がしかしプレイングスキルの低さ故、壁ありでもザシバド等の超火力相手だと防戦一方で体力管理が難しく、
攻めるにしてもラキヌオーのような受け構築を突破も出来ない。
オマケにクッション役のネクロズマ君の急所率、状態異常による行動不能率が尋常ではないくらい高い。

どうしたものかと頭を悩ませながら孵化厳選をしていたところ一匹の孵化要因に目が留まる。


①トリルでこちらが攻撃の主導権を握ることが出来る
②ラキヌオーを自然に崩せる
③ザシアンに弱くないどころか環境上位の大半に高火力技を叩き込める
正に運命の出会いと言っても過言ではなかったと思う。

欲しい要素の大半を満たすこの子に可能性を感じトリルシャンデラを軸に構築を組むことを決意

トリルエースとしてネクロズマを珠アタッカーに転向
またネクロズマの苦手な高速特殊アタッカー(黒バドレックス、特殊イベルタル、ムゲンダイナ)に対するカウンターとしてイベルタルにチョッキを持たせた。

イベルネクロを使う上で最大の障害になるカイオーガに対する駒として貯水ガマゲロゲを採用

残りの枠としてトリルとは関係なく相手の足を奪う麻痺巻き要因、トリル展開が効果の薄い構築に対し別の勝ち筋として壁展開をするための壁貼り要因を試行錯誤したところ
先発や詰筋としても使えるアッキの実サンダーと
ムゲンダイナやジガルデに圧力をかけることができるアローラキュウコンがしっくり来たのでこの2匹を採用することで構築が完成した。


[並び]


[個体紹介]
◆日食ネクロズマ(プリズムアーマー) 命の珠

メテオドライブ/地震/いわなだれ/龍の舞
意地191(148)-228(244)-147-119-129-112(116)
調整意図:H定数ダメ最小 S+1で最速100続抜き

本構築のエースであり破壊神
技構成はタイプ一致のメテオドライブ、ザシアン討伐のための地震、壁展開時に上から制圧するための竜の舞、飛行に対する有効打となる岩技に関しては麻痺やトリルのおかけで上から攻撃出来ることが多いので怯みも狙える岩雪崩を選択。
中途半端な素早さだが龍の舞を持つことでトリルエースにも積みエースにもなれるのが偉い。
珠ダイアースで龍の舞をしなくてもH振りザシアンワンパンできるのも偉い。

努力値については珠のダメージを最小にするべきだったかもしれないが毎度急所で吹き飛ばされていたので関係なかった。
あまりにも急所に当たるので途中からカウントしたが被弾回数69回のうち急所回数12回更に有効急所9回とかいう驚異の高さ(通常の4倍)
こいつに必要なのはプリズムではなくカブトアーマーだったのかもしれない。

イベルタル(ダークオーラ) 突撃チョッキ

悪の波動/デスウイング/不意打ち/蜻蛉がえり
控えめ201-135-115-200(244)-136(140)-135(124)
調整意図:S準速マンムー抜きを意識

本構築の苦労人枠
技構成はメインウエポンの悪の波動とデスウイング、先制技の不意打ち、対面操作+バンギラスへの打点となる蜻蛉がえり

対黒バド用サンドバッグ君。Sの低さは不意打ちで誤魔化せるのでそれよりもイベルタルミラーや対黒バド性能を上げる方がいいと判断し耐久に振りました。下からデスウイングを撃てるのが強く特殊イベルミラーはほとんど負けることがなかったです。終盤のマンムーは皆雪雪崩持ちでどのみち勝てなかったのでもっとS削って耐久に振ってもよかったかも

蜻蛉はバンギへの打点だけでなくダイワームとしてイベルミラーやカイオーガとの打ち合いにも強くなるので使用感は良かったです。ザシアンは他で処理するので熱風が無くて困るということはほとんどありませんでした。

ガマゲロゲ(ちょすい) 拘り鉢巻

アクアブレイク/地震/パワーウィップ/ステルスロック
意地198(140)-159(236)-112(132)-94-95-90
調整意図:A特化ザシアンの+1じゃれつく確定耐え

技構成はタイプ一致2種とオーガ意識のウィップ、ガオガエンやホウオウに対して削りができるステルスロックを選択
特殊型、すいすい型、起点作成型といろいろ試しましたがこの構築ではラストザシアンとタイマンになることが多いのでダイマなし状態でも打ち勝てるHA鉢巻型としました。
カイオーガ対策枠のはずがカイオーガ入にはトリル選出が刺さるのでガオガエンバンギラスに投げた回数の方がおそらく多い。

今頃気づいたけどS妥協個体でした。妥協せずS4振った方が麻痺したエースバーンの上とれるから絶対そっちのほうがいい 

シャンデラ(ほのおのからだ) 気合の襷

オーバーヒート/エナジーボール/トリックルーム/挑発
控えめ167(252)-67-110-216(252)-111(4)-100

この構築におけるMVP 孵化要因からまさかの大出世である。
技構成は最大火力のオーバーヒート、カイオーガや地面タイプに対する打点のエナジーボール、構築の要であるトリックルーム、ラッキーを完封出来たりトリルターンを無駄にしない挑発とした。

特性に関してはすり抜けは相手が勝手に警戒してくれるのでザシアン対面時交代読みのリスクケアとしてほのおのからだ(そもそも元が孵化要因なのもある)
貰い火は禁伝の炎使いに型破りが多いので除外

先発でトリル展開後負担をかけて後続に繋げたかったので火力特化とした。その恩恵として
①初手ダイマアタッカーに多いランドロス、サンダーエースバーンを珠ダメ込で確定に出来、ダイマされていても後続のネクロズマダイマなしで処理出来るので非常に有利な展開に持ち込める
②特殊耐久おばけのカイオーガに不一致抜群ながら半分近くのダメージが入るので後続で処理しやすくなる<後述で説明>
③B特化ラッキーにオーバーヒート1発の削り分で珠ネクロの+1メテオドライブで倒せるようになる
ポリゴン2 も同様
④雨下のD特化ナットレイも中乱数1発

相手視点警戒すべき特性(すり抜け、貰い火、炎の体)と技(トリル、呪い、トリック、置土産等)が多く型がバレる頃には相手のパーティが半壊状態になるのも火力型の強みかもしれない

カスタマイズ性能が高く使えば使うほど使用率がもっと上でも可笑しくないほどのポテンシャルを持ったポケモンだと感じた。

アローラキュウコン(ゆきふらし) 光の粘土

絶対零度/ふぶき/ムーンフォース/オーロラベール
臆病151(20)-68-101(44)-125(188)-121(4)-177(252)
調整意図:水ウーラオスの水流連打耐え S最速 余りC

最も試行錯誤した壁貼り要因枠
レジエレキ、カプ・コケコ、カプ・レヒレ、オーロンゲ、クレッフィと数多のライバルがいたが
①選出段階で相手にザシアンを先発させる誘導力
②壁展開がメインと思わせる程の壁貼り知名度
③この技構成のシャンデラが手も足も出ないムゲンダイナやジガルデに強い枠
以上3点が欲しかったのでアローラキュウコンを壁貼り要因とした

先発に置いて優秀な特性によるS関係の把握、両壁まとめて貼れる点、一撃技による負担と他の壁貼り要因にはない点も非常に頼もしかった

火力のなさが欠点に挙げられるがエースの珠持ちネクロズマが龍舞すれば全てを破壊するので対して気にならなかった

合法的に一撃技連打出来るのはなかなか楽しかった

◆サンダー(せいでんき) アッキの実

ぼうふう/ほうでん/電磁波/はねやすめ
図太い197(252)-99-150(252)-145-110-121(4)

お馴染み剣盾最強ポケモン
シャンデラアローラキュウコンだけでは身代わり持ちホウオウが先発で来ると一気に不利展開になるので第3の先発要因として採用。
主にホウオウ軸に投げて複数の相手に麻痺を巻くか
対ザシアンへの詰め筋として運用した。

技構成については電磁波の枠に身代わり、熱風、怪電波と候補があるがターゲットに確実に麻痺を入れたかったため電磁波とした

アッキの実のおかげでロクブラ搭載バンギラスくらいなら突破出来て調子に乗っていたが、嫌な音や眠る持ちにわからされた。

[基本選出]
圧倒的にザシアンが多いためそこに安定して勝つパターンを基本選出とします
+or
相手のザシアンをラストに出させ鉢巻ガマゲロゲ地震、サンダーで麻痺巻き削りを入れ珠ネクロの地震で倒すのが理想となります(剣舞がなければサンダーのみで対処可能)

先発シャンデラにザシアンを居座らせる人や、トリル下の珠ネクロにザシアンを出す人はそうはいないので理想の展開になることは多かったです。アローラキュウコンのおかげで先発にザシアンが来る確率高めなのも良かったです。

[選出パターンと簡単な立ち回り説明]
●ザシアンカイオーガ
+or

最も理想の展開にしやすい相手
相手の先発としてザシアン、サンダー、オーガが多め
ザシアンの場合交代読みのエナジーボール、サンダーオーガの場合トリックルーム展開からの珠ネクロで荒らして締める。

C特化シャンデラエナジーボール
無振りカイオーガ(HP175)に対して92~110
チョッキカイオーガ(HP185想定)に対しても62~74入り
後続の珠ネクロズマのダイアースが133~157なのでダイマックスを使われても確定2発で突破出来るようになり、最低でもトリルとダイマックスのターンを1ターン残したまま次の相手と戦えるようになる

瞑想型の場合は相手のDが上がってもこちらの攻撃回数が増えるので結果的にむしろネクロズマが無傷で突破出来る可能性が上がります。

余談ですがアローラキュウコン採用の副産物としてこの構築に先発で来るカイオーガはスカーフを持っていないと判断出来るのが偉かった。

○ザシアン黒バドレックス
+oror

黒バドレックスに対しイベルタル後投げからザシアンシャンデラの対面を作ってからトリックルーム展開で反撃開始。
取り巻きにガオガエンバンギラスがいた場合はガマゲロゲやサンダーで削りや麻痺巻きを行いながら戦う。

●ザシアンイベルタル

サンダーの麻痺から崩したりイベルミラーを制することを意識した。ザシアンと組まれる物理イベルは相当厳しいので割り切った。

○ムゲンダイナイベルタル

ムゲンダイナが先発で来ることが多いのでアタッカー型にも打ち負けないイベルタルを先発に
耐久型ならダイマックス、メガネダイマ砲ならアローラキュウコンに下げて壁展開を狙う。メタモンもセットが多かったので壁の重要度は高いと感じました。

●ゼルネネクロ
+or

相手先発にオーロンゲやゼルネアスが多いのでネクロズマから
サイクル寄りの場合ゼルネアスを先に展開してもらってハーブを消費させてからシャンデラトリックルームと挑発で切り返す
ゼルネ黒バドの並びの時はイベルタルを選出した。

○ジガルデ入り

ジガルデを出される前に先にネクロズマで龍の舞をする、起点作成ミミッキュに仕事をさせないことを意識した。

ディアルガとホウオウはもう片方の禁伝を見て選出を決めてました。

以下たまにあたる禁伝に対するざっくりとした選出

■Wキュレム·ゼクロム·レシラム·ルギア·レックウザ·パルキア

グラードン·ミュウツー·白バドレックス→

[重いポケモン]
グラードン
エースのネクロズマが殴り勝てないので初手シャンデラで削ってイベルかサンダーが抜群技貰いながら戦うしかない。素早さもバラバラなのでトリックルームが安定しないのも辛い。

②物理イベルタル
選出段階で予想出来れば対処出来ることもあるがそこまで自分の能力が高くないので基本は無理

マンムー
雪雪崩持ちにパーティが半壊させられる。壁貼って被害を抑えるしかない。

パルキアストーンエッジ持ち
急所被弾体質が多いこの構築の天敵。冗談抜きで皆急所貫かれて負ける。信用出来るのはイベルタルだけ


[感想]
今回お世辞にも運が味方をしてくれたとは思わないのでそれでもこの順位に来れたのはすごく嬉しいし自信になった。
ただ最大急所率29%(7/24)まで到達したネクロズマ君には大いに反省して欲しいし、最終日に2試合連続で電磁波外しからの急所で吹き飛ばされたサンダー君にも反省して欲しい。
逆にプレイングが上手ければそもそも運が絡まない可能性もあったので自分も反省しないといけない。

新作が発表されましたがまだまだランクマの方も楽しんでいきたいです。(新作はバンギラス出る方買います)

拙い文章ですが最後までご視聴ありがとうございました。